大腸カメラ検査のご案内

大腸カメラ検査(下部内視鏡検査)について

大腸カメラ検査は、肛門から先端にカメラのついたスコープ(やわらかい管)を挿入して、肛門から盲腸までの下部消化管を直接観察する検査です。

大腸カメラ検査では、大腸ポリープや大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群、痔核などの病気を診断することが可能です。特に大腸がんは、2022年の人口動態統計がん死亡データによると全がん中で死亡数が2位に位置しています。大腸がんは大腸ポリープが大きくなることでがん化することが多いと考えられており、大腸カメラ検査によりがん化するリスクのあるポリープを切除することは大腸がん予防に有用です。
当院では病気の診断のみではなく、ポリープなど治療可能な病変があった際には大きさや場所によりますが、そのまま日帰りでのポリープ切除を行うことができます。検査は肛門から外径 約11.7mmのスコープを挿入して検査を行います。所要時間は通常20分程度で終わりますが、腸の長さや形状などは個人差があります。また、ポリープ切除を行った場合は、さらに時間を要することがあります。
肛門からスコープを入れることへの抵抗感や、下剤を服用して来院することのハードルから、検査自体に不安感、嫌なイメージを持たれる方も多いと思います。当院ではそのような患者様に少しでも安心して大腸カメラ検査を受けて頂くために、様々な配慮を行っています。

出典:
国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)

受けるべき症状

検査をおすすめしたい方・症状

  • 便秘や下痢で悩んでいる
  • お腹の不調(腹痛や膨満感)が長期間続いている
  • 便に赤い血が混ざる
  • 便が細くなった
  • 粘液が付着した便がでる
  • 貧血がある
  • 健診で便潜血検査が陽性
  • 大腸ポリープをとったことがある
  • 大腸がんになった親族がいる

上記の症状がある方や荒川区のがん検診に関しても、お気軽にご相談ください。

大腸カメラ(下部内視鏡検査)でわかる病例

  • 大腸ポリープ
  • 大腸がん
  • 直腸がん
  • 過敏性腸症候群
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 虚血性腸炎
  • 偽膜性腸炎
  • 大腸憩室
  • 痔核

当院の検査の特徴

特徴1

経験豊富な専門医による検査

大腸は長さや形状に個人差があり、内視鏡検査の難しさは人によって異なります。また、大腸ポリープの正確な診断・切除には高度な技術と経験が必要になります。副院長は日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医であり、順天堂医院 消化器内科にて多数例の内視鏡検査と治療を行ってまいりました。苦痛が少なく、質の高い大腸カメラ検査を提供いたします。

特徴2

静脈麻酔を用いたリラックスしている間におわる内視鏡検査(希望者のみ)

当院では胃カメラ・大腸カメラ共に静脈麻酔を使用してウトウトと眠っているような状態で検査を受けていただくことができます。麻酔薬の種類や量は患者様一人一人の状態に合わせて微調節し、楽に検査を受けていただけるように配慮しております。当院では検査が初めてで不安な方や、過去に検査で苦しい思いをされた方にも安心して検査を受けていただき、より多くの患者様の健康をサポートしたいと考えております。静脈麻酔を希望される患者様は、検査予約の際にお気軽にご相談ください。

特徴3

荒川区初!最先端の検査機器の導入

当院ではオリンパス社製の最新の内視鏡システム『EVIS X1』を荒川区で初めて導入いたしました。内視鏡システムに搭載された特殊光観察や画像処理、デジタルハイビジョンなどの機能によって、短時間のうちに精度の高い検査を行うことが可能になり、患者様への負担軽減にもつながっています。当院ではオリンパス社製の最新の内視鏡システム『EVIS X1』を荒川区で初めて導入いたしました。内視鏡システムに搭載された特殊光観察や画像処理、デジタルハイビジョンなどの機能によって、短時間のうちに精度の高い検査を行うことが可能になり、患者様への負担軽減にもつながっています。

NBI併用拡大内視鏡観察について

当院の大腸カメラ検査では、粘膜表面の微細な構造や血管の状態をクリアに観察する『NBI』機能の他、レンズのズーム機能を用いて大腸粘膜を約85~110倍に拡大することで、より詳細な観察ができる『拡大』機能を有しています。この2つの機能を併用して用いることは『NBI併用拡大内視鏡観察』と呼ばれ、早期大腸がんの発見に有用な他、切除する必要がある病変かどうかを的確に判断することに役立ちます。当院では技術を有する専門医が高度な機能を用いて、様々な病変を的確に診断して治療に繋げています。

特徴4

静脈麻酔後は半個室でゆったりお休みできます

内視鏡検査で静脈麻酔を使用した場合には、検査終了後に約60分程度ベッドでお休みいただく必要があります。当院では検査が終わった後も快適にお過ごしいただけるように、プライバシーに配慮した半個室のリカバリールーム(休憩室)をご用意しております。当院では静脈麻酔後に無理をして歩く必要はなく、横になったままベッドごとリカバリールームに移動することも可能です。
リカバリールームでは他の患者様と接点が無いため、感染対策に不安がある方でも安心してご利用頂けます。

特徴5

画像を見ながらの検査が可能、検査後すぐに丁寧な結果説明をいたします

内視鏡検査中の画像は大型モニターに映され、患者様自身が画像を見ながら検査を受けることも可能です。また、検査後には担当医が撮影した画像を供覧しながら、わかりやすく丁寧な結果説明をするように心がけております。

特徴6

土曜日も内視鏡検査が可能です

土曜日も9時から12時まで内視鏡検査を行っております。
平日にお忙しい方も検査を受けやすくなっておりますので、お気軽にご相談ください。

特徴7

検査機器の衛生管理を徹底しています

内視鏡検査に用いる機器は日本消化器内視鏡学会のガイドラインに沿った方法で、患者様ごとに1回1回完全に消毒を行っております。
患者様に安心して検査を受けていただくために、内視鏡室、医療機器が常に清潔な状態であるように清掃・消毒を徹底しています。

特徴8

日帰り大腸ポリープ切除に対応

大腸ポリープは大きくなるにつれてがん化する可能性があるため、切除することで大腸がんの予防になります。当院では大腸カメラ検査時に小さな大腸ポリープを認めた場合は、その場で切除する日帰り手術が可能です。大腸ポリープを認めた場合は特殊光や拡大機能を用いて詳細に観察・評価し、切除適応かどうかを判断して切除しています。大腸ポリープ切除を行った場合は、アルコールや香辛料の摂取、運動・旅行などを10日間程度控えて頂くなどの制限を守っていただくことで、出血などの合併症を防ぐことができます。血液をサラサラにするお薬を飲んでいる場合は、お薬の調整が必要となることがありますので事前にご相談ください。大きな大腸ポリープは入院での切除が必要となるため、入院施設のある病院へご紹介しています。

特徴9

炭酸ガスを使用したおなかの張りを抑えた検査

大腸カメラ検査では詳細な観察を行うために、通常は大腸に空気を送り込みながら検査を行います。空気を入れることにより腹部の張り感やおなかの苦しさを感じることがありますので、当院では空気の代わりに炭酸ガスを使用して検査を行っています。炭酸ガスは空気と比べて速やかに大腸に吸収されます(空気のおよそ200倍)ので、患者様の苦痛軽減や検査の精度上昇に繋がります。

大腸カメラ検査の流れ

【予約と診察】

クリニックに直接ご来院いただいて、診察時に大腸カメラ検査の説明と予約をいたします。
普段お薬を服用されている方は、検査前、当日の服用・休薬について説明いたしますので、お薬手帳や飲んでいるお薬をご持参下さい。

来院時にお持ちいただくもの
  • 保険証
  • 服薬中の方は、お薬手帳などお薬の内容がわかるもの
  • 人間ドックや検診などで精密検査になった方は、検査一式

【検査前日】検査前日の注意事項

夕食は早めに、おかゆ、素うどん、具のないスープなどの消化の良いものを食べてください。根菜、キノコ類、こんにゃく、種のある果物等はお控えください。
21時以降の食事は禁止です。

【検査当日】自宅での注意事項

起床時から検査までの食事は禁止です。
水やお茶は検査予定時間の1時間前まではお飲みいただけます。
下剤を検査の4~5時間前から自宅で服用していただきます。排便は複数回繰り返し、最終的な排泄物は固形物のない黄色透明の液体になります。この状態になると、多くの方はお通じが頻繁ではなくなって、移動ができるようになります(途中で便意をもよおすことが心配な方は、換えの下着・タオルを持参されるか、パンツタイプの紙オムツを使用してください)。
普段お薬を服用されている場合は、排便が落ち着いた時点で事前の指示に従って服用・休薬をしてください。
服装は着替えやすいもので、貴金属類は出来る限り身につけないでください。

※ポリープ切除の際に電気が流れる機械を使用する場合がありやけどをしてしまう恐れがあります。

【検査当日】来院

検査予約時間の15分前までにご来院ください。
便がきれいになっていない場合は、追加で浣腸などの処置をする場合があります。
※使用する薬剤によって、車・バイク・自転車の運転ができません。

【検査当日】検査の準備

当院が用意した検査着に着替えていただきます。その後、腸の動きを抑える薬を使うために点滴をして、検査直前に薬剤を注入します。

【検査当日】内視鏡検査

検査台の上に左側を下にして横になります。
肛門から外径 約11.7mmのスコープ (やわらかい管)を挿入して検査を行います。
検査中は身体の向きを変えたり、スコープを入りやすくするために、愛護的にお腹を押したりします。
検査は通常20分程度で終わりますが、腸の長さや形状などは個人差があります。また、ポリープ切除を行った場合は、さらに時間を要することがあります。

【検査当日】検査後

検査で静脈麻酔を使用した場合は、検査後に半個室のリカバリールーム(休憩室)にてお休みいただきます。静脈麻酔を使用していない場合は、検査後すぐに医師からの結果の説明があり、その後ご帰宅となります。

【検査当日】検査結果の説明

撮影した画面を供覧しながら医師が検査の結果を説明します。
検査の際に病理組織検査やポリープ切除を行った場合には、検査結果がわかる1週間後以降に再度外来を受診いただいて結果を説明いたします。

【検査当日】検査後の注意事項

当日は消化の良い食事をおすすめしています。ポリープ切除を行った場合には10日間程度、アルコール・カフェイン・香辛料を控えた食事を心がけてください。また、運動・旅行・出張は10日間程度控えていただき、3日間は浴槽につからずシャワーだけにしてください。

大腸内視鏡検査の受け方

※当院では前処置室ではなく自宅で下剤を服用いただいています。
※当院の検査と若干異なる点もありますが、参考にご覧ください。
提供:オリンパス株式会社 おなかの健康ドットコム

大腸カメラ検査の費用

保険診療1割負担3割負担
大腸カメラ検査のみ約2,000円約5,000円
大腸カメラ検査
+ 病理組織検査
約3,000~7,000円約10,000~20,000円
日帰り大腸ポリープ切除約7,000〜10,000円約20,000〜30,000円
料金は概算です。上記に初診料または再診料、静脈麻酔薬などの薬剤費、処方箋料などが追加されます。

よくある質問

やたがいクリニック