・症状がある場合

胃の痛みや不快感、吐き気、食欲不振、体重減少などの症状がある場合は、年齢にかかわらず、早めに胃カメラ検査を受けることをお勧めします。これらの症状は消化管の病気の可能性を示唆するため、早期診断が重要です。

・症状がない場合

症状がなくても、40歳を過ぎたら定期的に胃カメラ検査を受けることを推奨します。これは、40歳を過ぎると胃がんの発生率が高まるといわれているためです 1)。

・ピロリ菌感染が疑われた場合

ピロリ菌感染が疑われた場合も、胃カメラ検査を受けるタイミングです。ピロリ菌感染が確認され、胃カメラ検査でがんなどの病気がなければ、保険診療で除菌治療を行うことが可能です。
日本ヘリコバクター学会では、早期の除菌治療が胃がん予防に効果的であることが報告されています 2)。

胃カメラ検査を通じて、病気の早期発見・予防を心がけましょう。

出典：

1) 国立がん研究センター がん情報サービス 「がん種別統計情報」

2) H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024改訂版：先端医学社、編集：日本ヘリコバクター学会ガイドライン作成委員会