診療科目
予防接種・ワクチンについて
予防接種は大きく分けて「定期接種」と「任意接種」の二つに分類されます。
定期接種 は、国が予防接種法に基づいて実施を勧めているもので、各自治体が主体となって行います。対象となる年齢の方は多くの場合、公費(一部で自己負担あり)での接種が可能です。
例として、高齢者に対するインフルエンザワクチン、新型コロナウイルスワクチン、肺炎球菌ワクチンなどがこれに含まれます。詳しくは各自治体の公式サイトをご確認ください。
任意接種 は、個人の選択によって受けるもので、基本的に費用は自己負担となります。ただし、お住まいの地域によっては助成制度が設けられている場合もございます。成人に対するインフルエンザワクチン、新型コロナウイルスワクチンなどがこちらに該当します。
当院では、成人の予防接種 (定期接種および任意接種) を受けていただけるよう、対応しております。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
当院での予防接種の受け方
当院では、インフルエンザワクチンや新型コロナウイルスワクチンの接種を予約なしで受けていただけます。
ただし、ワクチンの在庫には限りがありますので、接種をご希望の方は、来院前にお電話などで在庫状況をご確認いただくことをおすすめしております。
混雑状況によりお電話がつながりにくい場合もありますので、可能な方は比較的空いている時間帯(平日午後など)にお問い合わせください。
接種開始時期などの詳細は、ホームページの「お知らせ」にもご案内いたします。
インフルエンザワクチン、新型コロナウイルスワクチン以外の予防接種を希望される際は、事前のご予約をお願いしています。
受付またはお電話にて、対象となるワクチンや接種日をご案内いたします。
ワクチンの種類によっては在庫の確認やお取り寄せが必要となるため、早めのご相談をおすすめします。
また、持病や体調により、当日ワクチンを接種できない場合もございます。発熱している場合や体調不良時は、回復してからの接種をご検討ください。
当院で対応している予防接種・ワクチン
- インフルエンザワクチン (注射のみ)
- 新型コロナウイルス感染症ワクチン
- RSウイルスワクチン
- 帯状疱疹ワクチン (ビケン・シングリックス)
- 麻疹・風疹混合ワクチン (MRワクチン)
- 風疹ワクチン
- 肺炎球菌ワクチン (プレベナー20、キャップバックス)
- B型肝炎ワクチンや海外渡航のためのワクチンなどをご希望の方は電話でご相談ください
※小児の予防接種は対応しておりません。
※ワクチンの値段は変動することがあります。
インフルエンザワクチンについて
季節性インフルエンザを予防するためのワクチンです。ワクチン効果は接種から2週間ほどで現れるため、流行前の接種をお勧めします。
例年10月から1月末頃まで接種を受け付けています。費用は3,800円 (税込)です。
65歳以上の方や、60-64歳で持病をお持ちの方は、自治体からの助成があります(年度によって変動します)。
受診時に自治体から送付される接種予診票及び健康保険証等(住所・氏名・年齢が確認できるもの)をお持ちください。また、障がいのある方は障害者手帳、生活保護を受給されている方は世帯票または保護受給証明書をお持ちください。 詳しくは自治体の公式サイトをご確認ください。
新型コロナウイルスワクチンについて
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防や重症化防止を目的としたワクチンです。費用は15,000円 (税込)です。
65歳以上の方や、60-64歳で持病をお持ちの方は、自治体からの助成がある場合があります(年度によって変動します)。
受診時に自治体から送付される接種予診票及び健康保険証等(住所・氏名・年齢が確認できるもの)をお持ちください。また、障がいのある方は障害者手帳、生活保護を受給されている方は世帯票または保護受給証明書をお持ちください。 詳しくは自治体の公式サイトをご確認ください。
RSウイルスワクチンについて
RSウイルスは、乳幼児に重い呼吸器感染症を引き起こすことで知られていますが、高齢者や基礎疾患のある成人にとっても重症化のリスクがあるウイルスです。
2024年に成人用RSウイルスワクチン アレックスビーが日本でも承認され、使用が可能になりました。
1回の筋肉注射で予防効果が期待でき、海外では入院や重症化のリスクを大幅に減らすことが確認されています。
60歳以上の方や、慢性呼吸器疾患(喘息、COPDなど)・心疾患・糖尿病などをお持ちの方は、接種をご検討ください。
RSウイルスワクチンは任意接種のため、費用は28600円 (税込)で全額自己負担となります。2026年10月時点では、東京23区においてRSウイルスワクチンの接種費用に対する助成は行われていません。
肺炎球菌ワクチンについて
肺炎球菌による感染症を予防するワクチンです。当院では「20価ワクチン(プレベナー20)」と「21価肺炎球菌結合型ワクチン(キャップバックス)」の2種類を取り扱っています。
20価肺炎球菌結合型ワクチン(プレベナー20)
20種類の肺炎球菌に対応した結合型ワクチンです。費用は9,900円 (税込) です。
定期接種の対象で、65歳の方や、60-64歳で特定の持病をお持ちの方は、自治体からの助成があります(年度によって変動します)。
詳しくは自治体の公式サイトをご確認ください。
21価肺炎球菌結合型ワクチン(キャップバックス)
21種類の肺炎球菌に対応した結合型ワクチンです。
成人の侵襲性肺炎球菌感染症に重要な血清型を、幅広くカバーしています。
自治体からの助成はなく、任意接種となります。費用は13,380円 (税込)です。
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することで起こる皮膚の病気です。身体の片側に沿って帯状に痛みを伴う発疹が現れ、その後も長期間痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」を残すことがあります。
当クリニックでは下記の2種類の帯状疱疹ワクチンを取り扱っています。
水痘生ワクチン(ビケン): 弱毒化した生きたウイルスを使用したワクチンで、接種は1回です。費用は8600円 (税込)です。
不活化ワクチン(シングリックス): ウイルスに不活化処理を施したワクチンです。2回の接種が必要でやや高価 (費用は1回 22000円 (税込))ですが、発症予防効果は生ワクチンより高いです。
50歳以上の方への接種が推奨されています。
定期接種の対象者は、65歳及び70、75、80、85、90、95、100歳、101歳の方、もしくは、60~64歳のヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障害を有する方で自治体の助成をうけることができます。
ただし、令和5年度以降にどちらか一方の帯状疱疹ワクチンについて区の助成を受けて接種した方は対象外となります。詳しくは自治体の公式サイトをご確認ください。
麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)について
MRワクチンは、麻疹(はしか)と風疹の両方を予防するための混合生ワクチンです。麻疹、風疹は感染力が非常に強く、近年しばしば集団感染がみられます。
麻疹(はしか) は高熱や発疹を特徴とする非常に感染力の強い疾患で、肺炎や脳炎などの合併症を伴ってしばしば重症化することがあります。
風疹 は発熱や発疹を伴う感染症で、特に妊娠初期の女性が罹患すると、胎児に先天性風疹症候群を引き起こす可能性があります。
費用は12,100円 (税込)で全額自己負担となります。
風疹ワクチンについて
風疹を予防する生ワクチンです。費用は4,400円 (税込)です。
19歳以上の荒川区民の方で、以下の方は助成の対象となります。
- 19歳以上の妊娠希望の女性とその同居者
- 風疹抗体価の低い妊婦の同居者
※ただし、1、2を満たしていても、風しんワクチンを接種したことのある方、風疹に罹ったことがある方は対象外です。
詳しくは自治体の公式サイトをご確認ください。
予防接種が難しい・注意が必要な方
以下に該当する方は、予防接種を受けられないか、特別な配慮が必要です。接種前に必ず医師にご相談ください。
- 発熱がある方(37.5℃以上)
- 重篤な急性疾患にかかっている方
- 予防接種後2日以内に発熱及び、全身性の発しんなどアレルギーを疑う症状がみられた方
- いままでにけいれん (ひきつけ)を起こしたことがある方
- 過去にワクチンに含まれる成分(卵や抗生物質など)でアレルギー反応があった方
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方(ワクチンの種類によって異なります)
- 免疫機能に異常がある方や免疫抑制剤を服用中の方、及び近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する方
ご不安な点は、ぜひ当院の医師にご相談ください。
予防接種後の注意点について
予防接種後は、以下の点にご留意ください。
- 生活の注意点について:
- 激しい運動や過ぎた飲酒は控えましょう
- 当日の入浴は可能ですが、接種部位を強くこすらないでください (腫れがある場合はシャワーのみで入浴は控えることをおすすめしています)
- 接種部位は清潔に保つようにしましょう
- 予想される副反応:
- 接種部位の痛み、赤み、腫れ、しこり
- 熱、だるさ、頭痛など これらの症状は通常、数日以内に治まります。
- 医師への相談が必要な場合:
- 高い熱が出た場合(38℃以上)
- 接種部位につよい腫れや痛みがある場合
- じんましんなどのアレルギー症状が現れた場合
- けいれん (ひきつけ)
- その他、普段と違う体調の変化がある場合など
予防接種終了後15分程度は、体調の変化に注意しましょう。
接種部位に異常な反応が現れたり、体調に変化が生じた場合は、速やかに医師の診察を受けてください。 また、接種部位は清潔を保ち、接種後24時間以内は過激な運動や、過ぎた飲酒は控えるようにしましょう。
ワクチン接種後は、以下の点にご注意ください。
- 当日は激しい運動や過ぎた飲酒を避けましょう
- 接種部位は清潔に保ち、強くこすらないようにします
- 発熱や腫れが出ることがありますが、多くは自然に治まります
ごくまれに強い副反応が出ることもありますので、体調に異変を感じたらすぐに医療機関にご相談ください。
また、接種後は15分程度、院内で様子を見ていただいております。